ラブドールメーカーがここ最近で急増した理由
[ 2010年 ] 10年ほど前はこの業界は知る人ぞ知る業界で、例えるならば「ろうそくの灯」でした。
現在は「キャンプファイヤーの炎」のように薪をいっぱいくべて、天高く燃え上がっています。
当時は日本で手に入るものは、国産のラブドールしかありませんでした。
日本に代表されるラブドールのメーカーは、オリエント工業、4woods、ライフドール、シリコンアート、LEVEL-D、ユニゾン…
価格は60万円~70万円台。この価格で購入できる人は限られていました。
生産体制も各メーカー多くて月に2,3体を受注するくらい。
これは当時私が実際に各メーカーに足を運び、お話をお伺いした際の内容です。
「広告とかはあまり必要ないので…」あまり受注が増えすぎるのもよくない、ひっそりとやっているという印象でした。
[ 2015年 ] 5年ほど月日が経ちますと、見慣れないラブドールがネット上で見られるようになりました。
結構かわいい。いや、かなりかわいい。
ここで初めて、中華ラブドールのことを知ることになります。
この当時はまだ、市場も整っていたものと思います。
WMDOLL、JYDOLL、dollhouse168…
中華ドールで当時知られていたのは、こういったメーカーです。
とても気になって問い合わせをしてみたメーカーは、拠点は台湾で制作は中国の工場でとのことでした。
そのメーカーが日本に来日することになり、夕食を共にしました。
また私も中国の工場に招待され、飛行機に乗り足を運びました。
現地を色々と案内してもらい、中国の製作工場でラブドールを触らせてもらいました。
私は国産のシリコンドールしか触ったことがなかったので「うわぁ何これ!」と思わず声を上げるくらい驚きました。
本当に人間の肌みたい。いや、それよりもモチモチっとぷにぷにっとしていて、気持ちいいかも…
素材は日本のシリコンとは違う「TPEエラストマー」
シリコンよりも柔らかく、耐久性に優れているという掘り出し物。
「今後日本市場にも大きく展開をしていきたい」とのことで意気投合し、共に足を進めていくことになりました。
[ 2019年 ] 共に道を歩んでいくこと4年あまり。その時の日本のラブドール市場を解説していきます。
まず当時(4年前の中華ドールの走り出し)に比べると、供給が圧倒的に増えました。
さすがは中国「日本の市場は開拓できる」と思うや否や、その圧倒的なスピードで展開をしてきます。
当時はアリババでしか見られなかったラブドールが、日本のヤフオク、それからamazonでも販売されるようになりました。
そして中華ラブドールを日本市場に展開しようと、主要メーカーを多くまとめた現地の代理店が試行錯誤します。
日本向けにホームページを制作して公開。文章は翻訳ツールを利用して。
これに気づいた当初はホームページの作りも雑で、あまり気にはしていませんでした。
しかしgoogleアドワーズ(広告)やSEOなども取り入れて、アクセスを徐々に伸ばしていきます。
そういった努力が実を結び、今やgoogleの「ラブドール」検索で上位を独占してます。
この影響で更に火が付き、現地の工場はこれと言ってないほどに増えます。
今まで主要メーカーで働いていた人達が辞め、独立して新たなブランドを立ち上げる。
またリサイクル用に安い素材で程度のものを作り、メーカーの写真を勝手に利用して、偽物を販売する業者も増えてきます。
需要がそこまで増えていないのに供給が増えると、どうなるでしょう。
それぞれの代理店が、少しでも数多く販売しようと価格を下げます。
これにより日本のラブドールの市場価格はここ4年間の間で、かなり下がりました。
こうなってくると冒頭に申し上げた、キャンプファイヤー状態です。
これがここ数年で、ラブドールメーカーが急増した理由です。
しかし、お客様にとっては手に届きやすい価格にもなってきているので、悪いは話でもないかもしれません。
ただ注意をしていただきたいのは、
A.現地の代理店が販売(日本語の多少わかる中国人が運営)
B.日本の代理店が販売(弊社のような純日本人が運営)
もし下記のようなトラブルがあった時、
・写真とまったく違うものが送られてきた
・箱を開けたらドールが破損していた
・骨格が固すぎて曲がらない
・においが臭すぎて困る
・稼働してたらすぐに裂けてしまった
・ヘッドがうまくはまらない
現地代理店の場合は「かなりの時間を要する」か、「フェードアウト」されてしまう、という事例もよくお聞きします。
日本に拠点を置く弊社のような代理店の場合は、対応も早く最後まで誠意をもって対応を心がけています。
何かあった場合の後悔では遅いので、そういった場合の保険も含める意味での購入を推奨致します。