雲の上への扉

これをどう着けるのだろう

南野に渡されたカタログを見ていて、思ったことがある。
先ほど彼はこれをラブドールに装着すると言ったが、これをどう着けるのだろう。
この写真を見た感じ、結構大きさがあるように見えるのだが。


「これ、結構大きさがあるように見えるんですけど、どこから入れるんです?」

「どこって、普通に股からだよ!
流石に見せるわけにはいかないけど、ラブドールには局部に穴が開いていてね。
そこに入れて使うんですよ」

「なるほど・・・」


こんなものが入るくらいだからかなり大きな穴が開いているんだろうか。
局部とは言えそんな大きな穴が開いていたら痛々しいのではないだろうか。
普段見えない部分とは言え、脱がせるたびにそんな穴が目に入るのは気が滅入ってしまいそうだ。


「穴って結構、その、大きいんですかね」

「ああ、えっと。
そんなにでもないかな、伸びるからね。
もう見るからに穴!って感じのは、有るには有るけどそういうのは普段は穴が目立たない様にキャップが付いてたりするよ。
あと、最近はオナホール装着部分がきちんと女性器の形になっているものもあってね、そういうのなら穴は目立たないよ。
それからここまではあくまでもオナホール脱着式の話でね、そもそもラブドール自体がオナホールを備えた一体型ってのもある」

「一体型ですか」


そちらの方が良さそうだと私の心が動いた。
どうにも抵抗があるのだ、わざわざオナホールを入れるということに。


「一体型の方がいいって人もいるよ。
メリットとしてはオナホールの装着の手間が無いことかな。
着脱式はする前に着けなきゃいけないのが結構大変でね。
でも着脱式なら丸ごと取り出して洗えるってメリットがある。
一体型は取り出せないから、お風呂とかで洗わないといけない。
そのままにすると出したものが乾いてカピカピになるし、匂いもしちゃうからね」


南野の説明に私は唸った。
最初はいいと思ったのだが、いちいちお風呂まで行って洗うのは大変かもしれない。
そうなるとやはり着脱式一択なのだろうか。
南野の発言を聞いていると、どちらかと言えば着脱式を推しているような気もする。
自分の使っているオナホールと言っていたし、やはり着脱式派なのだろう。


「千鶴さんはどっちなんです?」

「もちろん着脱式だよ!」


想定通りの回答だった。
そう言われると着脱式の方がいいのだろうかと思えてくる。
衛生面で考えても取り外して洗える方がいいだろうし、オナホールを変えれば別の感覚で楽しめるのは飽きがなさそうだ。
何より南野が着脱式を推しているのなら、私もラブドールを購入するならばそちらを選んだ方がいいのではないだろうかと思うのだ。
しかし悩む。
一体型の方が、リアリティは有るのではないだろうか。
実際の人間なら取り外しなんてできないし、同じ感覚の方が一人のドールを抱いているのだという感じがして愛着が湧くだろう。

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